家族や地位などの象徴として平安時代に生まれ、多種多様なデザインで日本の文化を彩ってきた家紋。
現代では5,000を超えるバリエーションが確認され、皆さんのお家にもあると思いますが、先祖代々受け継がれたものばかりでなく、新しく創ることも可能です。
……という訳で、今回は新しく創られ、Twitterで話題になっていたオリジナル家紋「足の短い犬」紋があまりに可愛かったので、紹介したいと思います。
オリジナル家紋「足の短い犬」紋12種類を一挙紹介!
作者はTwitterユーザーのnao(@ysim138)さん。ご実家で墓を建てるに当たって墓石に刻む家紋が不明だったそうで、家族会議の結果「それではこの際だから、オリジナルで創ってしまおう」と決定。
かねてから不明であった実家の家紋を新規に拵えることとなり、嬉々として提出するも即座に却下された私の渾身の案
「足の短い犬紋」 pic.twitter.com/YtQhGV6lmS
— nao (@ysim138) May 13, 2020
デザインの叩き台として家紋帳を調べる内に「足の短い犬(たぶんダックスフント)」をモチーフに採用。基本形から前衛的デザインまで12パターンを用意したそうです。
足の短い犬が左を向いた基本的なデザインです。可愛い。
丸で囲ってみました。家紋アレンジの基本ですね。可愛さプラス。
今度は菱形で囲うと、印象がシャープに変化します。何だか「可愛すぎ注意」の標識みたいです。
普通の家紋アレンジでは「庵(庵に)~」と呼びますが、ここではそのまま犬小屋です。お散歩に連れ出したい可愛さ。
足の短い犬が南天の枝をくわえています。難を転じて縁起力アップ。小さなつぶつぶの実が可愛さにワンポイントを添えてくれます。
剣のデザインを加えたアレンジですが、よく見られる放射状(例:剣片喰)ではなく、一本の剣を足の短い犬がくわえてきました。「とっておいで!」遊びをしたくなる可愛さですね。
足の短い犬を三匹、バランスよく交互に重ねました。ところで、下の子は大丈夫でしょうか。けなげ可愛い。
三つ巴よろしく、足の短い犬が左向きに回っています。いつまでもぐるぐるしていそうです。右回転もさせたい絶妙な可愛さ。
尾形光琳リスペクト。この抽象デザインが足の短い犬に見えるかどうかで、真の犬好きかどうか見抜かれてしまうでしょう。ハイセンス可愛い。
丸っこいデザインを丸く囲うことによって、光琳犬のやわらかな可愛さを引き立てています。
シャープな菱形と丸っこい光琳犬のコントラストが絶妙なインパクトを与えてくれます。余談ながら、四国のようにも見えてきました。右も向いてみて欲しい可愛さ。
キッコーマンもそうですが、亀甲でがっちり囲うことで老舗のような風格が感じられ、中の光琳犬も何だか由緒ありげな可愛さ。
……ちなみに、これらのデザインは即刻ボツになったそうですが、こういう遊び心あふれる試みは、日本の伝統文化をより豊かに発展させる可能性を感じさせてくれますね。
余談ながら、筆者的には「亀甲に光琳犬」が一番のお気に入りです。皆さんはどれが好きですか?
※参考:Yahoo!ニュース