日本郵便からはさまざまなデザインの切手が発売されていますが、今回紹介するのは、日本絵画に興味のある人ならきっとそそられるであろうデザインの特殊切手です。
発表されたのが、特殊切手「美術の世界シリーズ」です。
特殊切手「美術の世界シリーズ」は、魅力的な名作絵画などの美術品を題材とした切手セットで、日本絵画を中心とした名画が切手という小さなサイズで美しく再現されています。
今回発表されたのが青の世界をテーマにした第1集。63円切手10枚シートと、84円切手10枚シートの2種類がラインナップされています。
洋の東西を問わず、美術のなかで青は高貴な色とされ、青色の顔料として用いられたラピスラズリは、高価な素材でした。近代のヨーロッパで青色の絵の具が化学的に調合できるようになると、世界中に広がりをみせ、葛飾北斎の浮世絵など庶民向けの絵画にも用いられるようになりました。
今回は 19〜20 世紀の、日本絵画と工芸、ヨーロッパ絵画の中から、青が特徴的な作例をピックアップ。同じ青でも、濃淡の変化や他の色彩との対比によって、まったく異なる表情を漂わせます。季節や時間によって変化する水面や空気の表情を、東西の芸術家たちはそれぞれの感覚でとらえ、表現しています。
特殊切手「美術の世界シリーズ」は3月19日(木)から、全国の郵便局やネットショップなどで発売されます。