東京のどのエリアからもアクセスが良く、オフィス街からも近い皇居外周路は、日本で最も有名かつ人気の高いランニングスポットのひとつとなっています。昨今のランニングブームもあり、皇居ランナーは年々増加傾向にあるのだそう。
皇居外周にはいくつかの門があり、距離の目安にもなっているようですが、さて、ランナーの皆さん、その門の歴史をご存知でしょうか。実は何気なく走りすぎている方も多いのでは?
しかしながら、スルーしていたあの門も、あの門も、元を辿れば400年の歴史を誇る江戸城の門なのです。門の歴史を知れば、走るのがもっと楽しくなるかもしれません。
半蔵門の名前の由来
さて、今回の「皇居ランナー必見!知って走ればもっと楽しい江戸城の門」は、ランニングのラストスパートを出迎える皇居の西側、半蔵門です。実は、江戸城開府の時に、徳川家康がここから入城したという、非常に貴重な歴史を有する門です。
半蔵門の名前の由来は服部半蔵の組屋敷があったという説と、山王祭りに使う象が大き過ぎて半分しか門に入らなかったという説があります。
しかし、この門の付近には、服部家の部下(与力30騎、伊賀同心200名)が組屋敷を構えており、四谷へと通じる甲州街道(現在では新宿通り)沿い一帯が麹町、更にその周りは番町と呼ばれて見渡す限りの旗本屋敷が所狭しとひしめいていたことから、おそらく服部半蔵の説の方が妥当だというように見られているようです。