東京のどのエリアからもアクセスが良く、オフィス街からも近い皇居外周路は、日本で最も有名かつ人気の高いランニングスポットのひとつとなっています。昨今のランニングブームもあり、皇居ランナーは年々増加傾向にあるのだそう。
皇居外周にはいくつかの門があり、距離の目安にもなっているようですが、さて、ランナーの皆さん、その門の歴史をご存知でしょうか。実は何気なく走りすぎている方も多いのでは?しかしながら、スルーしていたあの門も、あの門も、元を辿れば400年の歴史を誇る江戸城の門なのです。
門の歴史を知れば、走るのがもっと楽しくなるかもしれません。
桜田門
さて、まずはじめにご紹介するのが、桜田門。
皇居ランには様々なコースがありますが、中でもスタート地点として人気なのがこの桜田門。言わずと知れた幕末の大事件「桜田門外の変」の実際の現場でもあります。
桜田門は、江戸の初めごろまでは小田原街道の始点として小田原口と呼ばれていました。構造も今と違って柵戸仕立の門でしたが、1636年(寛永13年)に太田道灌によってそれまでのを現在のような桝形門に改築されました。
その頃から、この地が桜田郷と呼ばれていたこともあって「桜田門」と呼ばれるようになったようです。