江戸時代〜昭和時代にかけて制作された図案集や文様集を紹介する「江戸〜昭和時代のめちゃくちゃ使える図案集」。
今回は、明治時代に芸艸堂から刊行された図案集「華紋譜(かもんふ)」を紹介します。
「華紋譜」は明治33年(1900年)に刊行された多色刷り木版画の図案集で、花の巻、楓の巻の2巻からなります。明治〜昭和時代の画家「津田青楓(つだせいふう)」によって制作されました。津田青楓の生家は生け花・去風流の家元です。
画家の他にも歌人、書家としての顔をもち、芸術家としてさまざまな作品を残しました。友人には夏目漱石がおり、漱石の装丁を手がけたこともありました。
今回紹介する「華紋譜」は、青楓が若干20歳の時に制作した図案集です。「華紋譜」には、日本の伝統的なモチーフや文様をつかった図案が多く紹介されていますが、中には西洋の影響を受けた意匠や色使いも見られます。
青楓の作品は、芸艸堂による「津田青楓の図案―芸術とデザイン」にて130余点がまとめられていますので、気になる方はそちらもぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
それでは、津田青楓が20歳の時に制作した図案集「華紋譜」をどうぞ!