これまでに断崖盆栽や仏像盆栽などのユニークで神秘的な盆栽作品を手がけ、盆栽の可能性をアップデートし続けてきた東京盆栽生活空間。
見よこの幻想的景観!そり立つ絶壁の景観を表現した「断崖盆栽」が神秘的!
これはオモシロい!仏像と盆栽を融合させた超進化系「BUDDHA BONSAI - 仏像盆栽」
ふだんあまり盆栽に興味がない人も「これなら育ててみたい」と思った人も少なくないでしょう。盆栽は海外でも注目されているカルチャーだけあって、東京盆栽生活空間の作品も海外で話題になっているようです。
そんな東京盆栽生活空間から新たなプロダクトが誕生しました。それが今回紹介する「SKULL BONSAI(スカル盆栽)」です。
生と死を盆栽に込めメッセージを発信しているような作品ですね。アメリカンなテイストを感じる頭蓋骨に盆栽を融合させた、とてもめずらしい盆栽アートとなっています。
使用されている頭蓋骨は獣害駆除された野生動物(鹿、猪など)のもの。日本の山間部では、過疎化や狩猟者の減少などが原因で、野生動物の数が増えて深刻な森林被害・農作物被害が起こっています。そのため、年間約100万頭が駆除されているそうなのですが、駆除された野生動物が有効活用されるのはわずか10%ほど。
東京盆栽生活空間では獣害駆除された野生動物を有効活用するため、頭蓋骨をスカル盆栽という作品で使用しています。
命の循環~cycle of life
頭蓋骨:メス鹿/盆栽:黄梅(参考価格37,800円)
メス鹿の頭骸骨から生えてきたかのような黄梅(オウバイ)の樹。「死」を象徴する頭骸骨と対照的に黄梅の力強い根が「生命」を表し、死せる者から、生きる者への生命のバトン(循環)を表現しています。
慟哭~shrieking
頭蓋骨:猪/盆栽:レンギョウ(参考価格64,800円)
猪の頭骸骨を突き破るように生えてきたレンギョウの樹。力強い根によって猪の頭蓋骨がまるで泣き叫ぶような慟哭の表情を浮かべています。死の恐怖を乗り越え、ふてぶてしく、力強く生きることの大切さを表現している作品。
鹿の王~King of deer
頭蓋骨:メス鹿/植物:アロエ、カンガルーポケット(参考価格37,800円)
ウィリアム・ゴールデンの小説『蠅の王』からインスパイアされて誕生した作品で、『蠅の王』とは無人島に漂流した少年たちが、聖書に 登場する悪魔を模し、蠅が群がる豚の生首を「蠅の王」と形容して崇めるストーリー。アロエを角に見立て、森の王として崇められた 鹿の頭骸骨。神の象徴でありながら、やがて人の心を蝕んでいく悪魔的な二面性を持つ不条理を表現しています。
侵蝕~erosion~
頭蓋骨:オス鹿/盆栽:アケビ(参考価格64,800円)
知らず知らずのうちに、オス鹿の肉体の中に侵蝕していくアケビの樹。やがて肉体だけなく心の中まで侵蝕を始め、オス鹿を思うままに操り始めるアケビの樹。
いかがでしたか?盆栽は見て楽しむだけのインテリアとは違い生きています。植物の生の部分と頭蓋骨との生命のコントラストが美しく神秘的に表現されたステキな盆栽アートですね。
スカル盆栽はすべて受注生産品になっているそうなので、気になった方は紹介した作品の参考価格を参考にしてみてはいかがでしょうか。東京盆栽生活空間はこの他にもアクア盆栽やマイクロ盆栽などユニークなコンセプトの盆栽が揃っていますのでぜひチェックしてみてください。