浮世絵の美男美女に、現代人も魅了されてしまう理由
日本が世界に誇る「浮世絵」。歌川広重の東海道五十三次や葛飾北斎の赤富士などの風景画の他にも、イケメンや美女を書いた役者絵や美人絵なども人気です。
美男美女を描いた浮世絵の作品には、すらっとしたスタイリッシュな印象があって、今の私達が見てもかっこいいと思っちゃいますよね。400年以上前に描かれた浮世絵のイケメンや美女たちはどうしてかっこいいのでしょうか。
その答えは「頭身」にあるんです。頭身とは頭からつま先までの長さを頭の大きさを基準にして測ったものです。例えば、全身の大きさが頭の大きさ7つ分であれば7頭身ということになります。八頭身美人と言った言葉を聞いたことがないでしょうか?
八頭身美人の代表といえば
元々「頭身」とは西洋絵画の考えからきている言葉です。まずは、教科書などでも見かける西洋のギリシャ時代に作られた彫刻を例にしてみましょう。
ご存知、ミロのヴィーナスの彫刻、ヴィーナスとは美の女神。西洋絵画や彫刻の題材にされることも多く、プロポーションは美の象徴とされています。これを頭の大きさを基準にして測ってみると…
見た感じは7.5頭身~8頭身ですが、まっすぐに立つと8頭身になることがわかります。