能楽ファッションショーも♪ 能楽をもっと楽しくわかりやすく「能楽カフェ」開催

Japaaan編集部

能楽は、室町時代から600年以上演じ受け継がれてきた、日本を代表する伝統芸能。古い、難しい、とっつきにくい。こんなイメージを持たれることもある「能楽」を楽しむ女性たちが、近ごろ増えています。

能楽堂を訪れた人は「能楽堂に来ると自然と心が落ち着き、ゆっくりと自分に向かい合うかけがえのない時間が過ごせる。」との感想を口にされるそう。能楽を鑑賞するだけでなく、これまでとは違った楽しみ方が広がっているようです。

2017年7月29日(土)に宝生能楽堂で開催される「能楽カフェ」は、新しい能楽の楽しみ方を知ってもらうためのイベント。同日開催の能楽の公演とあわせて楽しめる、新しい試みの催しです。

イベントでは、悩める女性のお悩みを募って、能楽の登場人物たちから解決の糸口を探します。数百年に渡って女性の複雑な胸の内を表現してきた能楽には、現代の女性も共感したり、感心することも多いはず。ひとりでは抱えきれなくなってしまう悩みを、能楽が救ってくれるかも。

能楽カフェでは時代を超えて愛されるデザインに溢れる、能楽の装束のファッションショーも開催されます。能楽といえばお面が印象的ですが、日本伝統の美意識が詰まった華やかで美しい衣装を見るのも楽しみの一つではないでしょうか。絢爛豪華な能装束の衣装は、伝統工芸品としても重んじられ、その華やかさは世界の舞台衣装の中でもトップクラス。

のんびりとカフェでほっと一息つくように能楽堂で過ごせる時間を能楽カフェで楽しんでみてはいかがでしょうか。

能楽カフェを楽しんだ後は、第十三回 和の会主催 宝生流能楽公演「体感する能|黒塚」を鑑賞。この公演では、能楽がもっと身近に、わかりやすくなる5つの体感イベントが実施されます。能楽とARが融合した、ウェアラブル端末を使った新しい字幕解説や、鑑賞のポイントがよく分かる「謎解き!体感ナビ」、「能装束着付け体験」など、いつもの能楽公演とは違う、体感型のコンテンツが用意されています。

演目の能「黒塚」は、起伏に富んだ展開で見どころの多い人気演目。「決して閨を覗かないでください」。安達が原の老女が住むあばら家に一夜の宿を求めた山伏が、禁忌を破ったときに襲いかかる恐怖とは?能楽でサスペンスも楽しめます。

狂言の演目は「鎌腹」。鎌を手にした妻に追い掛け回される夫が、こんな侮辱に耐えられぬと切腹しようとするけれど、実はそんな度胸はなくて…という滑稽な物語。

能楽カフェは「体感する能|黒塚」の鑑賞券でお楽しみいただけます。公演の詳細は公式サイトでご確認ください。

能楽カフェ

開催日時:2017 年 7 月 29 日(土) 13:30 開演/13:00 開場
会場:宝生能楽堂(JR 水道橋駅東口徒歩 3 分・都営三田線水道橋駅 A1 出口徒歩 1分)
出演:甲斐田裕子(声優)/小林紀子(フリーキャスター)/金子直樹(能楽評論家)/宝生和英(能楽師)

第十三回 和の会主催 宝生流能楽公演「体感する能|黒塚」

日時:2017年7月29日(土)16:00開演/15:00開場 ※上演時間 約2時間半
会場:宝生能楽堂 〒113-0033 東京都文京区本郷1-5-9

和の会|宝生流宗家 宝生和英 演能会

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