そうなの?まんま?今さら聞けない「八百長」という言葉の意味や語源

writer41

相撲界が激震

2011年、「大相撲八百長問題」で、相撲界が震撼しました。この騒動により、関与した20名以上の力士が引退又は解雇処分、19名の親方が解雇や降格処分となり、最終的に2011年の春場所の開催中止にまで発展しました。衝撃的なニュースをご記憶の方も多いと思います。

八百長とは、金銭などを授受することと引き換えに一方がわざと負けることで、特に相撲界の外でも使われる言葉です。相撲では「星を売り買いする」と表現されることもありますが、その他の多くのスポーツにおいても問題となる不正行為です。

これまでにも競馬、プロ野球、F1、バスケットボールなどの競技において、八百長により関係者が処分される事件が起きています。またスポーツ以外でも、2010年のショパン国際ピアノコンクールで、予選敗退した出場者が優勝して大問題となりました。

八百長は、スポーツに限らず実力が全ての真剣勝負の世界において、決してあってはならない行為なのです。

八百長の語源は?

スポーツマンシップに反する「八百長」ですが、そもそもこの言葉は何に由来するのかご存知でしょうか?

明治時代に「長兵衛」という名前の、八百屋の店主がいました。長兵衛さんは、伊勢ノ海五太夫という親方の囲碁仲間でした。囲碁の実力は長兵衛さんの方が上でしたが、伊勢ノ海親方のご機嫌を取るために、時々わざと負けて勝敗を調整していました。

八百屋の長兵衛さんが「八百長」というニックネームで呼ばれていたことから、事前に打ち合わせをして金銭などと引き換えにわざと負けることを「八百長」と呼ぶようになりました。

分かりやすい由来ですが、このエピソードでは長兵衛さんが一方的にわざと負けていたので、現在の「八百長」の意味とは少し異なります。ちなみに、大相撲の隠語では、片方だけが負けることを「片八百長」と呼ばれることもあります。

画像出典:NYPL Digital Collections

意外と歴史の浅い言葉だった「八百長」。長兵衛が勝負したのは囲碁ではなく花相撲であったという説や、斎藤「長吉」だったとの説もありますが、いずれも真偽のほどは不明とされています。

皆さん、勝負は正々堂々と行いましょうね!

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了