給食の時間が思い出されます
小学生の頃、給食の人気メニューに「冷凍みかん」があったのを覚えていますか?フレッシュなみかんを凍らせただけというシンプルさでありながら、みかんシャーベットのようなシャリシャリ感と冷たさで、夏は特に嬉しかったデザートではないでしょうか?
冷凍みかんは、冬〜春頃にしか販売されていなかったみかんを「一年中販売できるようにしよう!」ということで発明されました。
みかんはそのまま冷凍させると乾燥し、食感が損なわれてパサパサになってしまいます。そのため、急冷と水に浸けることを何度も繰り返し、みかんの外側に氷の膜を作るという独特の製法で作られ、それによって水分が外へ逃げることを防いでいます。
ノスタルジックな冷凍みかんですが、ちょっとした変化が起きていたのをご存知でしょうか。
給食で食べていた冷凍みかんは、皮をむいてから食べなくてはなりませんでした。凍ってカチカチのみかんの皮をむくのは、なかなか大変な作業ですよね?さらに、食べ終わった後には「みかんの皮」が残ってしまいます。
食べる手間や、アイスクリームなどのライバル商品との競合などの様々な事情により、冷凍みかんの売り上げは昭和30〜40年代をピークに減少傾向となっていました。
皮をむいてから凍らせました!
食べるまでと食べた後がちょっと手間だった冷凍みかんを、手軽に食べられるように改良して発売されたのが、こちらの「むかん」!
「むかん」はその名の通り、みかんの皮をむいてから凍らせたもの。いわば「冷凍みかんむいちゃいました」です。こちらは2010年に、なんと消費者からの要望で商品化されました。
「みかんの皮をむかなくても(むかんでも!)食べられる」ということで「むかん」とは、非常にシンプルかつ、分かりやすいネーミングですね。
袋の中には手のひらの半分くらいの小さなサイズの皮むき冷凍みかんが2個入っていて「ちょっと食べたいな」という時に便利です。これなら、カチカチの冷凍みかんの皮をむくのに苦戦することもありません!
冷凍庫から出したばかりだと食べづらいので、自然解凍で食べるのがおススメです。そういえば給食の時間も、他のメニューを全て食べ終わるまで待って最後に冷凍みかんを食べると、ちょうど良い溶け具合になっていて美味しかった記憶があります。
一口かじると、あの懐かしいシャリシャリとした食感が口の中に広がります。自宅で懐かしい給食デザートを楽しみたい時に、是非お試しになってみてはいかがでしょうか?