アロマもいいけど、お香もいかが?
最近のお香は種類も豊富だから、自分にぴったりのものを選ぶ楽しみも味わえて嬉しい!元々お香は、心を清浄にしてくれる魔よけの道具でもあるのです。平安時代の宮中では、香りそのものを楽しむ香道というものまでできたほど。香道では、香りをかぐと言わず、香りを聞くというそう。香りも、自分のその時の気持ちに寄り添ったものをセレクトすれば、より心に染み入ってくるはず。お店で、いろんなお香を聞いてみてくださいね。
お香の種類も色々。バリエーション豊富な型
お香には、様々な型があります。お線香でおなじみのオーソドックスな型といえば、スティック型ですね。これは、火をつけてから消えるまでまんべんなく柔らかい香りが満喫できます。スティックの長さによって燃焼時間は異なりますが、25分~50分くらいでしょう。最も香りや色の種類が多いのが、このタイプ。そしてこのタイプのお香は、煙が香っていると思う方もいるかもしれませんが、実は、炭化した部分の下の方が温められることで、香りの成分が発散されるのです。
円すい型のお香は、香りが徐々に強くなるので、短時間で一気に香りを出したいときにオススメ。お客さんが来るときに、直前になって、お香でおもてなしをしたい!というときは、円すい型を。さらに、灰が散らかることなく、片付けも楽なのが魅力です。
渦巻き型のお香は、直接火を付けるタイプで、お手頃価格が魅力。広い部屋では、渦巻き型を。このように自分の好みやライフスタイルに合わせて、自分にぴったりのお香を選んでみませんか?
いろいろなスタイルでお香を楽しむ
さらにお香には、文香(ふみこう)というものもあります。これは練ったお香や粉末状のお香を和紙に包んだもので、手紙にしのばせることが多いですが、名刺入れに入れたり本にはさんでも。匂い袋ならば、クローゼットやタンスに入れて、翌日着る服にさりげなく香りつけをしてみてはいかがでしょう?防虫効果もあるので、とっても重宝しますよ。
また、塗香(ずこう)という手や首などにつける粉末状のお香もあります。着物を着るときに、塗香で好きな香りを纏うのも素敵ですね。
お香をたくと、火が消えてもしばらくの間、ほんのりと香りが残っています。これを残り香といいますが、何とも日本の雅を感じるもの。せわしい日常の中でほっと一息をつきたいときに、お香でリラックスタイムを♪
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