いまだ人気衰えぬアニメ「おそ松さん」。赤塚不二夫作品「おそ松くん」の主人公である六つ子の兄弟が大人になった姿を描き、女性を中心に絶大な人気を誇っています。 そんな「おそ松さん」、なんと歌舞伎とコラボしているんです!
昨年発売された第一弾商品とクレーンゲームプライズに続いて今月発売される第二弾では、ラバーストラップとアクリルキーホルダーの2商品各6種を展開。今回も六つ子がそれぞれのキャラクターに合った有名な歌舞伎の役柄に扮しています。それでは、六つ子ひとりひとりが、どの演目のどんな役柄になっているのか解説してゆきましょう!
『寿曽我対面』曽我五郎
長男・おそ松は、『寿曽我対面』の曽我五郎(そがのごろう)。迫力満点の演出様式・荒事を代表する、稚気に溢れた役柄です。「7、8歳の子どものように演じよ」と伝えられていますので、公式サイトに「小学6年生のメンタルのまま成長してしまった奇跡のバカ」とあるおそ松にはぴったりと言えるかもしれません。
『お祭り』鳶の松吉
次男・カラ松は、『お祭り』の鳶の松吉。粋でいなせな鳶の頭が軽妙洒脱に踊る舞踊の演目で、「待っていたとはありがてえ」というお約束のセリフがかっこいい役どころ。イケメンキャラのカラ松らしい配役です。
『菅原伝授手習鑑』藤原時平
三男・チョロ松は、『菅原伝授手習鑑』より「車引」の藤原時平(しへい)。権力を欲する公家の悪人をあらわす公家悪という演出様式の代表的な役で、超人的な妖力によりほとんどモンスターと化して周囲を震え上がらせます。
『国性爺合戦』の和藤内
四男・一松は、『国性爺合戦』の和藤内。明国と日本のハーフで、明国を再興させようと唐土に渡る勇ましい役柄です。公式サイトいわく「ネコが友達」という一松らしく、この演目には「虎退治」という名場面があります。
『操り三番叟』三番叟
五男・十四松は、『操り三番叟』の三番叟。神聖な能の「翁」を下敷きに、操り人形による踊りに仕立てた作品で、糸で操られているように見せるひょうきんな踊りが見どころです。「異常に明るくハイテンション」という十四松の人物像にマッチしています。
『藤娘』藤の精
末っ子・トド松は、『藤娘』の藤の精。日本舞踊を代表する演目の一つで、藤の枝をかついだ美しい娘姿が大変有名です。トド松は第一弾に引き続き、六つ子の中で唯一の女形を勤めています。
それぞれのキャラクターにぴったりの役どころが割り振られていて、アニメファンにとっても歌舞伎ファンにとっても楽しめるラインナップですね。役者がそれぞれに持つ雰囲気や芝居の持ち味を歌舞伎の世界では「ニン」と呼んでおり、役柄がぴったりとマッチしているとき、「ニンがいい」「ニンがあう」などと評します。おそ松さんファンの方も、「推し松のニンにぴったり!」などと使ってみてくださいね。
「おそ松さん×歌舞伎」第二弾オリジナル商品は、松竹歌舞伎屋本舗(東京駅一番街)通販サイトFroovieなどで2017年2月27日(月)10:00から発売の予定です。(※全国のアニメイト(一部店舗を除く)では3月9日(木)ごろからの予定となります。)