福井県にあるお寺「照恩寺」で実に面白い試みが行われています。照恩寺が、いかに仏教に興味を持ってもらえるかを考えて行なっているのが「テクノ法要」というものなのです。
「まさかテクノミュージックをかけながら法要なんて無いよな…。」
なんとそのまさかなのです!
住職の朝倉行宣さんが、お寺への参拝者の減少や昨今の若い人の宗教離れの深刻な状況に対し、これまで色々な試みを行ってきたそうですが、それらの施策にも限界を感じ、テクノ法要を考えたのだとか。
もともとお寺やお仏壇の飾りつけは、極楽浄土をイメージして作り上げられたものであり、それが今日まで伝統として守られてきました。
しかし今では「極楽浄土をイメージする」ということを忘れているように感じ、より一層、仏さまの世界を想像してもらえるように、音楽と光を駆使した法要がテクノ法要です。
テクノ法要では、テクノミュージックに乗せて昔から伝わる声明(お経など)が勤められ、プロジェクションマッピングで荘厳でサイケな映像がお仏壇に投影されます。
テクノ法要とはどんなものなのか?実際に映像を見てもらうのが一番です。この映像がまた想像以上に極楽浄土感に溢れているのです。人それぞれイメージしている極楽浄土は違うかと思いますが、この雰囲気はまるで別世界。
「極楽浄土をイメージする」ということを目的に昔の人たちがお寺やお仏壇を作ったのなら、その当時にこのテクノ法要を実現する装置があればいち早く取り入れていたかもしれませんね。
照恩寺では現在、参拝者が今以上に光に包まれるような感覚を体験できるように機材を強化すべく、クラウドファンディングで支援を募集しています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
お寺の新しい形を見せられてワクワクであります。