初音ミクを始めとして近年様々なシーンで音声合成技術が活用されるようになりましたが、音声合成技術を利用してあの国民的歌手が復活です。
その歌手とはハルオ ロイド・ミナミ(HAL-O-ROID)という名で甦る三波春夫さんです。
三波春夫さんは昭和を代表する演歌歌手で数々の名曲を残しました。「お客様は神様です」という言葉を産んだかたでもあります。2001年4月14日に病のため亡くなられました。
ハルオ ロイド・ミナミは三波春夫さんの音声を音声合成技術を使用し歌唱データをモデル化。日本調のこぶしの効いたバーチャルアーティストとしてデビューしました。
デビュー曲は三波春夫さんの名曲の一つでもある「東京五輪音頭」と、BEGINが作曲を行い、桐谷健太さんが浦島太郎役でCMで歌った「海の声」のカバー。亡くなられた後の曲を歌うというのはなんともバーチャルアイドルらしい試みですね。
視聴用の曲が配信されているので聞いてみると、確かに似てる!三波さんの実際の声をモデルにしているので当然なのですが、ここまで綺麗に聞こえるんですね。
今回のハルオロイド・ミナミのデビューに合わせて三波春夫さんの長女である三波美夕紀さんがコメントを寄せています。
1992年に、ヒット曲をハウスミュージック仕立てにして歌ったとき、三波春夫は、「オリジナルの歌のほうがいいのは当然ですが、もっと工夫してみよう、おもしろいものもつくってみよう、というのは、藝の道を歩む者の執念ですね」と、取材で語っておりました。存命でありましたら、ハルオロイドのデビューを、とても喜んだことでございましょう!
今回の曲で使用された音声データは無料公開されており、Windows向け音声創作ソフトウエア「CeVIO Creative Studio S」を使用することで自分でハルオロイド・ミナミに歌唱させることもできるそう。
ハルオロイド・ミナミのデビュー曲はレコチョク、iTunesで配信中です。