ここ数年、各自治体が地域の魅力を全国へアピールして地域活性化に力を入れる中、異色のコンテンツが話題となっています。山口県の公式ホームページに掲載されている特集「妄想オーストラリアの旅」。その1からその3までシリーズ化されています。
山口県広報広聴課によると「山口県とオーストラリアの形って似てるよね!」とのこと。言われてみれば、ざっくりと似てるような。似てなくはないですが、だいぶぎゅっとしちゃってます。
「オーストラリアへ行けない人は、山口県でオーストラリア気分を楽しみましょう!」とのコンセプトで、オーストラリアと山口県の共通点を探す旅が始まります。既存の枠にとらわれない発想が素敵すぎ。
世界遺産のエアーズロックと特別天然記念物で国定公園の秋吉台。
おお、地図上の場所が似てる。地球のへそと山口県のへそ。どちらも岩っぽい感じです。
オーストラリアのシンボル、ハーパーブリッジと山口県のシンボル、錦帯橋。
どちらも美しい橋です。これまた地図上の場所も似たようなところに。
オーストラリアのオペラハウス と 山口県の下関市立しものせき水族館「海響館(かいきょうかん)」。こちらの水族館の展示の目玉はフグ目魚類だそうです。
その他には
- オーストラリアのサンコープ・スタジアム と 山口県の蜂ヶ峯総合公園。
- オーストラリアの巨木バオバブ と 山口県の巨木クスの森。
- オーストラリアのペニンシュラ温泉 と 山口県の上関海峡温泉 鳩子(はとこ)の湯。
- オーストラリアのパッフィンビリー鉄道 と 山口県のSL「やまぐち」号。
山口県のあちらこちらの名所とオーストラリアとを並べて紹介していますが、それにしてもこの着眼点はすごい。
しかしながらスケールの違いは歴然で、山口県の魅力を伝えつつもなんだかうっすら悲しい感じに仕上がっています。この切なさに励ましの言葉や、「四国もオーストラリアに似てる」などの声もあがり、「妄想オーストラリアの旅」はまだまだ盛り上がりそうです。