世界的ゲーム企業、原点と現在のコラボレーション

Japaaan編集部

昔から家庭や友人同士で親しまれている花札は、安土桃山時代の起源から時の為政者の禁止令など様々な社会情勢に影響されながら、その絵柄もだいぶ統一されて来ると(花札の起源と絵柄については過去の記事をご覧ください)、その製作と販売をある会社が一手に請け負うようになりました。その企業とは、現代にも続く、日本だけでなく世界的に有名な企業なのですが・・
桐の0点に、複製防止(一説には日本の歴史上最初の広告だとも言われています)のために書かれた社名・・そう、「任天堂」です。

花合わせをやっていて桐の0点が場に出ると「あ、任天堂・・ファミコンの任天堂と同じ字だよな・・でも一緒のはずないよなぁ」と子供心に思い、拙いながらも祖父に「この任天堂ってあの任天堂?」と聞くと「あの任天堂って何だ、任天堂と言ったら花札作っとる会社だ」と答えにならない答えで一蹴されたものです。

実は同じ会社だったんですね・・・

前述のとおり、任天堂と言えば何と言ってもファミコン、数十年後にその地位を奪い返したDS、Wii等々のゲーム機が真っ先に思い浮かびますよね。
さらにソフトの登場キャラクターと言えば、(30代から40代の世代にとっては?)やはりスーパーマリオではないでしょうか!ファミコンだけでなくDSにもWiiにもあの愛らしい配管工の兄弟は登場してくれていますね。

そんな国民認知度抜群のあのキャラクター達が、任天堂の原点である花札とコラボレーションし、札の絵柄に登場してくれているのです。
梅にうぐいすのはずが梅の木にヨッシーが留まっていたり、雨の小野道風がピーチ姫になっていたりします。すすきに月にはなんとテレサ(背を向けると向かってくるオバケです)が恥ずかしそうに登場しています・・


こんなことを他の企業がやってしまったらもう訴えられるレベルですが、その歴史を背負ってきて、今も新しいものを生み続ける企業だからこそ許される、なんともお茶目なパロディです。

このマリオ花札、一般には販売していないようで、クラブニンテンドーのポイントを溜めて注文するのが唯一の入手手段のようです。これ欲しさに加入する人、かなりいるのではないかと思うのは筆者だけでしょうか?

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