なんというユルさ!夏の夜のまったり感がたまらない日本画家 田中案山子の作品

増田 吉孝

これはゆるいぞ!じつにゆるい!

関東は連日の猛暑日もやわらぎ本日は雨も降りましたが、まだまだ夏は終わりません。今回は日本の夏の夜のまったり感が感じられる日本画作品をご紹介。

先日「江戸時代の浮世絵・日本画に描かれた可愛すぎ「ゆるキャラ」総まとめ」を公開しましたが、こちらの作品もユルさでは負けていません!その作品がこちらです。

おじちゃん2人がうちわ片手に、月明かりで将棋または囲碁をやっていますね。犬も昼間の暑さに疲れてぐっすりお休み中。なんなのでしょうか、この絵から伝わってくるやわらかな生活感は。この場面にはきっと心地よい夏風が吹いていることでしょう。

2人のおじちゃんのサイズからして背景に描かれた季節もののトウモロコシがとっても大きく描かれているのも特徴的。

この作品の作者は田中案山子(たなか あんざんし)という、田中以知庵に師事していた日本画家です。田中案山子という日本画家の情報は非常に少なく詳細はまだ調査中ではありますが、昭和の日本画家とのこと。昭和45年にこの世を去っています。

ネットで確認できる作品は少ないですが墨絵を得意としていた日本画家のようで、今回紹介した以外の作品も独特のやわらかさをもったものが多いですね。

情報の少ない日本画家 田中案山子の作品ではありますが、この作品一つで他の作品もさらに見たくなりました。Japaaan的に注目の日本画家であります。

via: Japanese Modernism on Pinterest

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