美しさ圧倒的!目黒雅叙園「和のあかり×百段階段」展の幻想的な世界が想像以上だった

本日からスタートした目黒雅叙園での展覧会「和のあかり×百段階段」展 ~日本の祭り、12 のあかり~(2015年7月3日[金]~2015年8月9日[日])。目黒雅叙園の「百段階段」で和風のイルミネーションが楽しめるとあって開催前から話題になっていましが、開催に先駆けて行われた内覧会へJapaaan編集部が伺いました。

目黒雅叙園の「百段階段」は、日本最初の総合結婚式場である目黒雅叙園に残る唯一の木造建築物。斜面に建造されたため長い階段を持ち、段数は99段。階段に添って7つの部屋があり、2009年に東京都の指定有形文化財に指定されました。

その東京の文化財に青森・秋田・宮城・岐阜・山口の各県の「あかり」の文化が融合する画期的な本展。以下、部屋ごとにレビューです!

ちなみに、古い建築のため電力に限りがあるという問題を解決するためにLED照明を使用しているそう。冷たい色味になりがちなLEDで和のあかりの温かみを表現するために、今回、東芝ライテック株式会社が協力。ルーブル美術館などの現場での経験を活かし、伝統のあかりを見事に彩っていました。

螺鈿装飾で有名なエレベーターを降りると、活け花。週替わりで華道家の作品が展示されるそうです。

十畝の間:東京

墨田区の職人による江戸切子、錺かんざし、漆作品や江戸川区の職人による江戸硝子、組子建具、組子細工が展示されあかりとの共演。そして墨田区出身の葛飾北斎の浮世絵を行燈風に仕立てた「浮世絵あかり行燈」なども展示されていました。

江戸職人の隙のない美意識を存分に見てとれます。

魚樵の間: 青森ねぶた祭


東北三大祭りのひとつである、ねぶた祭。釘一本打てない文化財の中での巨大なねぶた展示に、流派の異なる4人の若手ねぶた師「ねぶた屋」が挑みました。目の前に巨大な顔の提灯がならぶ様は、とにかく迫力満点!

草丘の間: 東京


江戸風鈴と竹林のあかり。江戸川区の「篠原風鈴本舗」の江戸風鈴が、なんと500個頭上に!夏の暑さを忘れる涼やかで静かな空間。この場所で、今回、百段階段として初の演奏会が開かれます。

( Photo by Lyuta Ito )

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