車椅子といえば人が使うもの、というイメージがありますが、最近では犬用の車椅子も出てきているそうです。
犬を飼う人はとても増えていますが、犬も年をとると人間と同じように不調が出てきます。そこで車椅子が必要になってくるということもあるそうなのです。
高い技術力を誇る日本の車椅子
物作りが得意な日本。それは車椅子の分野でも同じこと。日本の車椅子は非常に精巧な作りです。
新潟県にはパラリンピックに出場する選手のための競技用車椅子を作っている会社もあります。
そんな競技用車椅子の技術を応用して作られた犬用車椅子があります。
犬の動きは人間よりも激しいものです。元気良く走り回る犬の動きに対応するためには、通常の車椅子ではなくて、競技用の激しい動きをする車椅子の構造を参考にする必要があったそうです。
例えば、タイヤをまっすぐにとりつけるのではなく、前から見ると少し「八」の字のようになってとりつけられているという特徴があったりします。
こうすることで激しく走り回っても転倒しづらくなっているそうですよ。
のびる飼い犬の寿命と介護
車椅子が人間だけのものでないとなると、介護ももちろん人間ばかりではありません。
日本の飼い犬の平均寿命は1990年代には8.9歳だったのに対し、2000年代に入ると11.9歳にまでのびています。
そして中には介護が必要な状態になってしまう犬もいるのです。
例えば犬も痴呆症(犬の場合には認知症ではなく痴呆症というのが一般的なんだそうです)になります。
私の知り合いの飼い犬も晩年は痴呆になってしまい、一日つきっきりで面倒を見なければいけなかったそうです。
そんな中で、犬用車椅子が増えてきているというのも納得です。
飼い犬の寿命がのびた分だけ、不調が出てくるリスクはあがってきます。そんな時、できる限り長い間元気にお散歩ができるようにと考える飼い主達が増えているのでしょう。