ちりめんじゃこ(縮緬雑魚)はイワシの稚魚を食塩水で煮て天日干しにした食品。ほかほかごはんにのせて食べるだけでもとっても美味しくいただける食品ですよね。
関東では「シラス干し」という名前でも知られています。もともと「ちりめんじゃこ」と「シラス干し」は別物だったようですが(シラス干しは生乾きの状態など…)今はその区別は曖昧になっているそうです。
古くから日本の庶民の食卓で親しまれてきたちりめんじゃこですが、ちりめんじゃこを食べていて「これ、イワシじゃなくね?」なんて思うものが混入しているのを発見したことはありませんか?
ちりめんじゃこはその小ささから細かい網で漁を行いますが、イワシ稚魚の他にも様々な海洋生物の稚魚が一緒に水揚げされるんです。水揚げされたイワシ以外の稚魚を取り除く工程はあるのですが、あまりにも細かな作業のため製品として出荷される時でも何匹か異種魚が混ざってしまうんだそうです。
その混入した異種魚の呼び名があったのを初めて知りました。その名は「チリメンモンスター」。
ちりめんじゃこに混入した怪物というわけですね。略してチリモンなんて言われることもあります。で、なぜ怪物なの?と思って調べてみたらその理由がわかりました。チリメンモンスターの一覧を見てみるとまさに小さな怪物が大集合なわけです。
それがこちら。
これはすごい!百歩譲ってエソやカマス、アジなどはまぁ受け入れ準備が整っていましたが、タコ!タツノオトシゴ!シャコ!そしてカニ!これはなるほどモンスターと名付けられるわけですね。
混入するチリモンは本当に種々様々で、魚類、エビ・カニ系の節足動物、タコなどの軟体動物、そしてクラゲやヒトデまであるそうです。
チリメンモンスターは様々な海洋生物の稚魚を発見できるということで、チリメンモンスターをみんなで探す子供向けの体験実習なんかも各所で行われています。チリモン図鑑というサイトでは今までに発見されたチリモンが大量にデータベースに収められていますので必見です。
ここまで読んでもうちりめんじゃこ買いに行きたくなってきたんじゃないですか?チリメンモンスターに巡り会いたくなってきましたか?今日の晩御飯はホカホカご飯にちりめんじゃこで決まりだ!