あれもこれもとにかく冷やす!暑さを乗り切る山形県の「冷やし文化」はどうして生まれたのか?

雲川ゆず

2024年の夏もとても暑かったですよね。単に7、8月が暑い、気温が極端に高いというだけでなく、その暑い時期が「長い」というのもさらに私たちを心身ともに疲れさせますよね。

そんな夏、暑さを乗り切るグッズやコツはいろいろなものがあると思います。

そこで、今回の記事では、暑さを乗り切る山形県ならではの「冷やし文化」についてご紹介したいと思います。

山形の「冷やし文化」の代表格!冷やしシャンプー

山形県の理容室では、夏になると「冷やしシャンプー始めました」という青いのぼりやポスターが見られます。冷やしシャンプーは1990年代後半に山形市内で誕生。冷蔵庫や氷水につけてキンキンに冷やしたメントール・ミント系のシャンプーで頭を洗ってくれるサービスです。

現在では、山形県内の約300店舗で「冷やしシャンプー」が行われているそうです。ちなみに、演出は店によってさまざまだとか。山形県外からわざわざ冷やしシャンプーを求めてやってくる人もいるんですよ。

冷やしラーメン

ラーメンといえば熱いのが普通ですが、山形では冷やしラーメンが食べられています。歴史は古く、1952年に山形市の「栄屋本店」というお店がはじめたのがきっかけでした。スープも麺も冷たいのが特徴で、なかには氷を乗せる場合もあるとか。

水かけごはん

水かけごはんは、文字通りごはんに水をかけた食べもの。残った冷やごはんを水で洗いぬめりを落とし、冷たい水をかけ、お出汁、漬物などと一緒に食べます。冷たいお茶漬けというイメージでしょうか。

この食文化は、昔は朝に炊いたご飯が暑さですぐに饐(す)えてしまうため、洗って食べるという生活の知恵から生まれたと言われています。

2ページ目 どうして山形で「冷やし文化」が生まれたの?

次のページ

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了