いよいよ完成!「ガラスの茶室」が京都の将軍塚青龍殿の舞台上に出現だ!

Japaaan編集部

京都府・山科の青蓮院・将軍塚青龍殿は標高220メートルの大舞台に建設された重要文化財。将軍塚青龍殿には日本三大不動の一つに数えられる国宝「青不動明王」が奉納されています。京都市内を一望できるロケーションで、夜景の名所としても人気の高いスポットです。

山の中に突然現れたかのようにも見える将軍塚青龍殿の大舞台。清水寺の約5倍の面積だという大舞台で、アーティスト吉岡徳仁さんの作品「ガラスの茶室 – 光庵」が初披露されることとなりました。

「ガラスの茶室」は2015年に迎える京都・フィレンツェの姉妹都市提携50周年を記念して、世界で初めての完成作品お披露目なんだそうです。2011年に開催された第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展にてデザインが発表されてから完成までに費やした時間は、なんと5年。

将軍塚青龍殿大舞台

吉岡氏はエネルギーやオーラのようなものを空間から知覚する、日本独自の自然に対する解釈とその空間性に着目してきました。本質的な自然美の知覚可は日本古来から受け継がれてきた茶道における考え方にも通ずるものがあります。木造建築の粋と技術を極めた大舞台に設えられる、透明なガラスで構築された茶室「光庵」。茶室という小宇宙のような空間から、自然の要素を感じ、一体化することで、感覚のなかに存在する日本文化の真相を見ることができます。

第54回ベネチアビエンナーレ国際美術展Glasstress 2011「ガラスの茶室-光庵」

ガラス張りの茶室は無機質な素材でできているのに、なぜか冷たい感じがしません。光であふれているせいでしょうか。大舞台の木と東山の自然とも美しく調和しそうです。ここでいただくお茶はどんな味がするのでしょうね。

「吉岡徳仁 ガラスの茶室 – 光庵」

ー京都・フィレンツェ姉妹都市提携50周年 特別展覧会
会期: 2015年4月9日~2016年4月(終了時期未定)
拝観時間: 9:00~17:00
拝観料金: 大人500円、中高生400円、小学生父兄同伴無料。
会場: 天台宗青蓮院門跡境内 将軍塚青龍殿大舞台 京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28

NEWS | TOKUJIN YOSHIOKA INC.

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