いろいろな種類がある和菓子の中でも、ポピュラーでバリエーションも豊富な「どらやき」。老若男女に愛されている身近なお菓子なのですが、その誕生の由来などは諸説あります。
そして、実は4月4日は「どらやきの日」で、しあわせになれるご利益のある「どらやき神社」も存在しているのはご存じですか?
「どらやき」っていつ誕生したの?
「どらやき」というと、狐色のきれいな肌をした「丸いカステラ風の生地と生地の間に餡子をはさんだ」お菓子を思い浮かべますよね。
基本的には小麦粉・卵・砂糖を同量配合した生地を使用していますが、今は餡子のほかにもクリーム・果物・栗などを挟んだ、さまざまなバリエーションがあります。
楽器の「どら」に似ているから「どらやき」!?
「どらやき」の由来は諸説あります。
● 源義経が奥州へと逃げ延びるときに、ケガをしてしまった弁慶を人が手当をして助けてくれたので、お返しに薄く溶いた小麦粉の生地を熱した銅鑼(どら)で焼いたものに餡子をはさんだ食べ物を作ったという説
● 江戸時代、薄い生地で餡子を包んだきんつばのようなお菓子で、千利休が茶席でよく用いたという「麩焼き」の一種「助惚焼き(すけそうやき)」というものがどらやきになったという説
● 明治初期に、1枚の丸い生地で餡子を包んだ平べったいお菓子をルーツとする説
関西を中心にどらやきを「三笠」と呼ぶこともあります。優しくなだらかな曲線を描く、奈良県の三笠山から名前をもらったとか。