恒例のもぎ取り…。えびす像の鼻が何者かによって無残にもぎ取られる…。

増田 吉孝

三重県志摩市にある宇気比神社で毎年恒例となる「初恵比寿大祭」が1月20日に行われました。初恵比寿大祭は大漁、家内安全、商売繁昌などを願って海に向かい初笑いをするという行事で、別段変わった行事ではありません。

でも初恵比寿大祭の翌日には必ずある事件が発生するのです。それが「えびす像の鼻がもぎ取られる…」というもの。そして今年もいかれちゃいました…えびす様の鼻。

伊勢志摩経済新聞

見事に鼻先をポッキリいっちゃってますね。宮司の話によると、祭りの日の夕方頃には鼻先が爪か何かで引っ掻いた跡が。そして翌日の朝には写真のような状況になっていたとのこと。

実はこのえびす像の鼻がもぎ取られる出来事はかなり前から恒例となっていて、このえびす像は「鼻かけ恵比寿」という別名まで付いているほど。毎年お祭りの前にしっかり新しい鼻に付け替えているんだそうです。

えびす像の鼻を誰よりも先に取ることで、競争相手を抜きんでる(ハナを取る)ことができると験(げん)を担ぎ、いつの日か「深夜に誰にも見つからないでえびすさんの鼻を取れば大漁になる(好転する)」と言い伝えられるようになった。

なので事件というほどのものではなく周囲は「また今年もきたな」程度に寛容なんです。各地には地元で愛されている様々な行事や風習がありますが、このえびす様の件もまた地元の人にとっては大切なものなのかもしれませんね。

Japaaanでは実は昨年もこの鼻もぎ取り事件をとりあげていました。Japaaanでも恒例記事として来年も取り上げられればと。

えびす像の鼻、今年も何者かによってもぎ取られる-志摩・宇気比神社 – 伊勢志摩経済新聞

この記事の画像一覧

シェアする

モバイルバージョンを終了