お正月にお雑煮を食べない!?伝統芸能の宝庫!?「日本の縮図」佐渡のユニークな文化とは

雲川ゆず

新潟県の西部に位置する、佐渡島。日本海最大の離島であり、観光で訪れたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな佐渡島ですが、調べてみると独特の文化がたくさんあることがわかりました。そこで今回の記事では、そんな佐渡島の知られざるユニークな文化について詳しくご紹介していきたいと思います。

お正月に食べるのはお雑煮ではない!?

佐渡島では、お正月にお雑煮は食べないそうです(地区や集落、またそれぞれの家庭により異なる可能性があります)。では代わりに何を食べているかというと、「あん餅」というもの。香川県にも「あん餅」というものがあり、こちらはあんこ入りのお餅をお野菜と一緒にお雑煮のなかに入れたものです。

しかし、佐渡島での「あん餅」は、ゆでた・焼いたお餅につぶあんをたっぷりかけた、いわゆる「ぜんざい」風のもの。神奈川出身の筆者にとっては、お正月にお雑煮を食べないのはちょっと寂しい感じもしますが、佐渡島の文化の一つとしてとても興味深いですよね。

佐渡の文化は「日本の縮図」

佐渡の文化は、「日本の縮図」と言われています。その理由は、歴史上、流罪となった貴族らが伝えた貴族文化、鉱山発展により江戸から奉行や役人が持ち込んだ武家文化、そして北前船により商人らが伝えた町人文化。佐渡では、この3つが混ざりあい独特の文化が生まれたと言われています。

外から入ってきたものとして、特に伝統芸能が有名です。能楽や狂言、人形芝居や歌舞伎芝居など、約14もの伝統芸能が佐渡では網羅されています。

特に能楽は今でも神社の能舞台で披露されています。現在残っているのは30以上の能舞台と言われていますが、最盛期は200以上もあったといわれています。

また、鬼太鼓(おんでんこ)という芸能もあります。五穀豊穣や大漁、家内安全などを祈り、集落の家の厄払いをするものです。佐渡にのみ存在する伝統芸能と言われています。集落により流派が別れており、同じものは1つとしてないそうです。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

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