ホントに幕末の絵?河鍋暁斎が描いた妖怪・鬼の行進「百鬼夜行」が素晴らしい!

増田 吉孝

幕末〜明治時代にかけて活躍した絵師 河鍋暁斎。Japaaanでは何度も河鍋暁斎の作品を紹介してきました。彼の作品は筆を通して解き放たれる狂気が特徴の一つですが、同時にとってもユーモア溢れる作品も残しています。

今回紹介する作品は後者のほう。妖怪・鬼が町を練り歩く百鬼夜行を描いたものです。その作品がこちら。

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「百鬼夜行図屏風」 河鍋暁斎 作

作品を見て思うのはそう、実に漫画チックに描かれていますよね。現在のアニメ・漫画文化の先駆けなのではと思わせるほどのタッチ。ユーモア溢れる妖怪たちが実に表現豊かな表情をしています。

百鬼夜行とは鬼や妖怪が夜に町を行進する姿で、日本の逸話など登場します。百鬼夜行に遭うと死んでしまうという言い伝えもあったと言われています。

暁斎もそういった逸話はもちろん知っていてこのようなタッチで描いたのでしょう。不気味さと妖怪ならではのユーモアをいい塩梅で調和させた暁斎の技術が表された作品ですね。

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