奈良・大安寺に伝わる仏像を大公開、特別企画「大安寺の仏像」が開催

Japaaan編集部

奈良市・大安寺(だいあんじ)に伝わる仏像などを展示し、日本仏教の源流ともいうべき大安寺の歴史を紹介する特別企画「大安寺の仏像」が東京国立博物館で開催されます。

大安寺は、国家によって造営された日本最初の国立寺院です。前身寺院は、国家の寺院のなかでも最も重要であることを意味する大官大寺という名で、その後、8世紀初めの平城京遷都に伴って現在の地に移され、やがて大安寺と呼ばれるようになりました。

中国、インド、ベトナムなどから来日した著名な僧侶たちが住んで教えを伝えるなど、国際色豊かな環境で多くの優秀な僧侶たちを育てた仏教研究の中心拠点として栄え、日本仏教の興隆に重要な役割を果たしました。

重要文化財 楊柳観音菩薩立像
重要文化財 多聞天立像(四天王立像のうち)

大安寺には奈良時代につくられた木彫の仏像群が伝わります。奈良時代の木彫像は現存作例が少なく、平安時代以降に仏像の素材として主流となる木でつくられた先駆的な存在として貴重です。いずれも一木造で、優れた身体表現や細やかな彫りに奈良時代の木彫像の特色が表われています。

重要文化財 不空羂索観音菩薩立像
重要文化財 聖観音菩薩立像

本特別企画は、大安寺に伝わる仏像を東京でまとめてみられる貴重な機会となります。

特別企画「大安寺の仏像」は2023年1月2日(月・休)~3月19日(日)の期間、東京国立博物館で開催されます。

特別企画「大安寺の仏像」開催概要

 
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