染色家で人間国宝の芹沢銈介と沖縄との半世紀以上にもおよぶ交流をたどる企画展「芹沢銈介と沖縄」が開催中です。
静岡市葵区生まれの芹沢銈介(1895-1984年)は、国内外で高い評価を受けた染色家です。昭和3(1928)年、沖縄の紅型に衝撃を受け、本格的に染色家を目指して歩き始め、芹沢にとって紅型は羅針盤のような存在であり続けました。また、昭和14年(1939)には、柳宗悦らとともに那覇に滞在し、紅型の技術を習得しました。
本展では、芹沢と沖縄の半世紀以上におよぶ深い交流を、作品や自身が収集した 沖縄の工芸品など約150点を通して紹介します。
芹沢銈介と、自身の原点である沖縄との半世紀以上にも及んだ深い交流を辿る
昭和3(1928)年、芹沢銈介は初めて見た沖縄の紅型に衝撃を受け、本格的に染色家を目指しました。昭和14(1939)年、芹沢は初めて沖縄を訪問し、紅型の技術を習得しています。紅型は、生涯に渡って芹沢のバックボーンであり続けました。
沖縄紅型を原点とする芹沢銈介の作品
自身の作品をはじめ、収集した紅型着物や沖縄の工芸品 計150点を展示
芹沢銈介の珠玉の作品約100点に加え、自身が収集した紅型着物や、陶磁器・漆器、玩具など、沖縄の工芸品50点の合計150点が展示されます。
芹沢銈介が収集した沖縄の工芸品
企画展「芹沢銈介と沖縄」は、2022年10月8日(土)~ 12月11日(日)の期間、静岡市立芹沢銈介美術館で開催中です。