冷酒が美味しい季節になってきました。最近では、ワイングラスで飲む日本酒などもありますが、本当のところはどんな器が適しているのでしょうか?
酒器には、ガラスに陶器、スズなどの金属製のものもあります。
器の違いで味は変わるものなのでしょうか?実は、かなり違うのです。日本酒を飲む際の器(形状の違いや容量、素材)で、同じお酒かと驚嘆するほど、味や香りが変わります。
特徴に合わせて器を選ぶのポイントを3つ紹介いたします。
空気に触れて広がるお酒の香り
ワインと同じように、日本酒は空気に触れることで酸化がすすみ、香りが立ちます。つまり、注いだ際の、液体の表面積の広さがポイントです。大吟醸などは香りが広がりやすいワイングラスが適し、熟成酒ならブランデーグラスが適してきます。
口あたり
味わいの厚みや旨味を楽しみたい、雑味の残った純米酒などは、陶器のおちょこの感触が合います。香りよりも味わいをじっくり楽しむことができるのです。
季節感や雰囲気に合わせる
四季に合わせて日本酒にも旬があります。そんな季節のお酒を器の素材で演出すると、さらに美味しくいただけるはず。夏の生酒を涼しげに飲むなら、ガラス素材の冷酒器を。冬に暖かく飲むなら、陶器で燗酒にすると、一層、雰囲気が出て楽しめます。
凝り出すとキリがない酒器ですが、お気に入りのものと、愛飲する日本酒が合致したときの楽しさは、なんとも言えないものがありますよ。