ドラマや映画でも取り上げられることの多い戦国時代、その名のとおり、“戦い”のイメージが強いと思いますが、人々の性生活はどうだったか、ご存じですか?
現代にも通じるものから、現代の感覚からするとびっくりするようなことまで、さまざまな性の文化がありました。
今回は、そんな戦国時代の性生活に迫ってみたいと思います!
武士の性生活にはしきたりも
武士、特に位の高い戦国大名などにとって、性行為は子孫を残すという意味で非常に大切なものでした。医療も現代ほど発達しておらず、乳幼児死亡率の高かった当時、子どもがたくさん生まれることが大事だったのです。
また、自分の子孫が残せなければ養子をもらうという方法もありますが、その場合家督争いなどのトラブルが起きる恐れがあり、できれば避けたいものでした。
さらに、戦いが頻繁に起きていた当時、合戦が始まる数日前からは、武士たちは女性たちと関係を持ってはいけないというしきたりがありました。これは、大事な戦に集中するためというわけではなく、戦国時代は女性を、“けがれたもの”と捉える風潮があったからといわれています。
そのため、戦の前の性行為は縁起が悪いと思われていました。