そうだったのか!鬼のパンツが虎縞の理由とは

小林聖

もうすぐ節分。節分といえば、豆まき、豆まきと言えば鬼ですよね。

そういえば、鬼って虎縞のパンツをはいていることが多いですよね。桃太郎の鬼も、泣いた赤鬼も、あの有名漫画「うる星やつら」のラムちゃんも、だいたい角を生やして虎縞の衣装をつけています。

あれはなぜなのでしょう?虎を退治してその毛皮を着てるから、とか?

実は日本の鬼の姿は風水などでよく言われる「鬼門(きもん)」に由来するといわれています。

節分の歴史は古く、藤原京の時代に中国から「追儺」(ついな、「鬼儺」おにやらい、とも)という厄払いの儀式が伝わり、これは陰陽五行に基づいて宮中の年中行事として行なわれていました。

陰陽五行では鬼の出入りする方角は北東、つまり鬼門とされています。昔は子(ね)を北として十二支を時計回りに配置していたので、鬼門=北東は丑寅(うしとら)の方角となります。

つまり、頭が牛で下が虎、牛の角に虎縞パンツ、というわけなのですね。なるほど!

香港などアジアの地域では今でも盛んな風水。風水は環境学とも地形学ともいわれ、地を読むことによって災害などを避けて豊かな生活を送ることができると信じられてきました。鬼は平穏な生活を侵犯する異界の存在であり、不幸や天災の象徴だったのです。

そんな伝統に思いを馳せつつ、今年の節分もたくさんの「鬼」を退治してしまいましょう!

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