京都といえば、伝統的な和菓子のイメージがありますよね。けれども、京都人は実は「ハイカラで新しいもの好き」で知られています。
その証拠に、京都は「チョコーレート激選区」!本格的・上質・おしゃれなチョコレート専門店が多いのです。
昔ながらの風情ある建物をいかしたお店には、まるで食べる宝石のように美しいチョコが並んでいます。
海外の有名ブランドそのままのセレブなチョコレートもいいけれど、古都の雅を盛り込んだ独特な京都発チョコーレートは日本ならではの魅力に溢れていて、見る人の心を捉えて離しません。
そんな京都発チョコーレートのひとつをご紹介しましょう。
日本初チョコと記録にあるのは、長崎の遊女がもらった「しょくらあと」
時は寛政9年(1797)のこと。長崎の有名な遊女街である丸山町・寄合町の記録に、この地の遊女がオランダ人から「しょくらあと 六つ」を貰い受けたという一文が残っているそうです。
これが、日本で最初のチョコレートに関する明確な記述として残っていました。
その後、明治時代になり「貯古齢糖(ちょこれいと)」として製造・販売されるようになりました。
この当時は非常に高価なお菓子だったのですが、大正時代には工場による大量生産が始まりチョコレートは庶民の手にも届くようになったのです。
伝統と手仕事の街に職人技が光るチョコレートがよく似合う
京都は歴史のある日本食店や甘味・和菓子処ももちろんあるのですが、意外と多いのがフレンチやイタリアンのお店、ブーランジェリーなど。東京などと異なり、昔ながらの京町家をいかしリノベーションして店舗としているところが多いのです。
そんな中、最近話題になっているのがチョコレート専門店。
海外のチョコレートブランドが、京都に出店する理由として「(店舗として)日本らしい素敵な建築物を見つけたから」という話があります。
昔ながらの京町家の風情をそのままに、チョコレートの専門店としたり、季節の移ろいを感じられる中庭をそのまま生かしてカフェスペースにしたり……
歴史ある建築物に、職人技が光るチョコレートがよく似合うからでしょう。もちろん、チョコレートそのものにも京都らしさは反映されています。
色彩・モチーフ・形などに和の文様を取り入れたデザインのチョコレートは、食べるのがもったいなくなるほど美しいものばかりです!