さて、街もキラキラ。クリスマスシーズンです。
「でもクリスマスってイエス・キリストの誕生日なんじゃないの?」「いやいや、誕生日じゃなくて降誕祭でしょ」「ってゆーかそんなの全部あとづけでしょ?」
といろんな説がありますが、まあどれも、日本の伝統やお祭りとは関係のないようです。えっじゃあ日本ってなんでクリスマス祝うの?とお思いの方。日本においてのクリスマスのはじまり、ご存知ですか?
日本のクリスマスは、山口県発祥!?
日本に「クリスマス」という認識が伝わったのは、1552年のこと。山口県には、フランシスコ・ザビエルと共にスペインからやってきた宣教師のコメス・デ・トルレスがいました。
12月24日、トルレスら宣教師が司祭館に日本人信徒を招き、クリスマスの祝いをおこないました。日本に来て4年あまり、毎年クリスマスは祝っていたのですが、日本人と共に祝ったのは、このときが初めてだったそうです。
当時、トルレス42歳でした。
日本初のクリスマスでしたことは?
①修道士のジョアン・フェルナンデスと、ローマ字のわかる日本人信徒の少年が、交代で神様の話を人々に聞かせました。
②一晩中、皆で神様を賛美し続けました。
③翌朝、ミサと説教がおこなわれ、そして、全員に食事がふるまわれました。
キリスト教のお祭りらしい一夜ですが、やはり、現在のクリスマスとはまったく違いますね。
1997年には、山口商工会議所青年部の20周年記念事業として、「日本のクリスマスは山口から」というイベントも開催されたそうです。
トルレスが日本に来たときは、キリスト教信者も教会もひとつもありませんでしたが、今は日本人の日常のなかにすっかり溶け込んで(むしろ大盛り上がり)いますね。
海外の宗教や伝統文化が日本に混じり合うきっかけに思いを馳せながら、ぜひ素敵なクリスマスをお過ごしください。