縄文時代から続いていた天体観測!?日本のストーンヘンジ「岩屋岩陰遺跡」は縄文人たちの天文台?

湯本泰隆

イギリス南部・ソールズベリーにある巨立巨石群は、ストーンヘンジとして知られています。この巨石群、紀元前2500年ほど前には造られていたとされていますが、誰がどんな目的でどのようにして作られたのかということは、いまだにあきらかにされていません。

そんな不思議な遺跡ストーンヘンジによく似た遺跡が実は日本にも多く存在しています。そのうちのひとつが、温泉で知られる岐阜県下呂市の金山巨石群、岩屋岩陰遺跡です。

金山巨石群は岩屋ダムの下方にあり、奥深い山の中の狭い地域に、岩屋岩陰遺跡をはじめ、3つの遺跡が密集しています。岩屋岩陰遺跡群では、人の手によって、10メートル程の3つの巨岩を組み合わせ、なおかつかぶさるように存在する大岩の下方が斜めに大きく割られており、南の方角に向けて洞窟状の空間が広がっています。

また、岩屋岩陰遺跡近くには人工的に刻まれたとされる線刻のある巨岩含む7メートルほどの巨石群と、8メートルほどの岩が集まっている東の山巨石群が存在しています。

2ページ目 縄文人たちの天文台?

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