国土地理院が本日19日、自分で地図をデザインできるウェブ地図「地理院地図 Vector(仮称)」を提供スタートしました。
国土地理院ではこれまでもウェブ上で地理院地図を提供してきましたが、画像データの地図であったために思い通りに地図のデザインを変更することができませんでした。
今回公開された「地理院地図 Vector(仮称)」の地図はベクトルデータのため、利用者が目的に応じて地図デザインを変更できるようになりました。このアップデートは2019年7月から関東地域の一部を試験的に公開していましたが、2020年3月19日から全国のデータで利用可能になりました。
活用方法としては、白地図や空中写真に地名のみを重ねた地図を簡単に作成できるから、特に学校の授 業や防災分野での活用が期待されます。
「地理院地図 Vector(仮称)」のデフォルトの機能として、標準地図のほかに淡色地図、白地図や、地名を表示した地図などを搭載。これらの地図をベースにして、例えば標高を色分けしたり、写真を掲載したり、避難場所などを追記することもできちゃうのです。
地図に重ねられる写真には、第二次世界大戦前のものもあるので、古地図ファンにとってもかなり魅力的なサービスです。
また、パソコン版では作図機能も搭載しています。印刷機能もありますので、学校やビジネスで「地理院地図」を活用できるシーンがグンと増えますね。
利用はもちろん無料です!