大河ドラマ「麒麟がくる」。物語において重要な役どころである濃姫役を、若手女優でありながら、人気、実力ともに申し分ない川口春奈さんが演じる事が発表され、ますます注目度と期待が高まっています。
さて、その濃姫とはどのような人物なのでしょうか。織田信長の妻となった人物とされながらも謎も多い濃姫ですが、今回は逸話などをもとに、彼女の魅力に迫ります。
お父さんは超やり手!
濃姫の実父は、人気の高い戦国武将の1人である斎藤道三です。斎藤道三はもともとは一介の油売りの商人でありながら、たった1代で美濃(現在の岐阜県の南部周辺)の大名にまで成り上がった、超やり手のゴッドファーザーでした。
道三には、男女合わせて15人以上の子供がいたようですが、その中の1人が帰蝶、のちの濃姫でした。
宿敵・織田信秀からの提案
濃姫がすくすくと美しい娘へ成長していた頃、道三は、これまたゴッドファーザー、織田信長の父である織田信秀と再三にわたって戦いを繰り広げていました。
道三を敵に回すよりは同盟を組んだ方が得だと考えた織田信秀側から、「道三の娘を、わしの嫡男の嫁に迎えたい」と提案されます。その信秀の嫡男というのは、言わずと知れた織田信長その人でした。