国内初の大規模な春画展が2015年に東京・永青文庫で開催されたのを覚えているでしょうか?最終的に動員数は20万人を超える人気展覧会となりました。
日本初の春画展「SHUNGA」の開催が迫ってきたぞ
日本初の春画展の開催が発表された際にJapaaanでは速報でお伝えしましたが、いよいよ初日が来週に迫ってまいりました。発表が今年の5月でしたのであれから4ヶ月経ったんですね。[insert_p…
その春画展の内幕と、日本社会の奇妙なゆがみを描くドキュメンタリー映画「春画と日本人」が本日9月28日(土)に公開しました。
春画とは?春本・春画とは、男女の性的な営みを描いた挿絵や、好色的な内容の本文を持つ本、あるいは、男女の交わりを描いた肉筆画、版画などを指す。(公式ページより)
2015年9月に小さな私立博物館「永青文庫」で開幕した春画展。それまで年間2万人の来館者だった永青文庫に、3ヶ月の会期中に21万人が押し寄せました。また、女性来館者55%、5人に1人が図録を購入するという異例の記録を達成。
国内外の貴重作120点が一堂に会するはじめての試みとなる展覧会で、開催までの道のりは平坦ではなかったそうです。開催場所の選定では、国内の公私立博物館20館あまりに開催の打診が断られ、摩訶不思議な逆風が吹きました。
海外で美術品として高く評価されている春画の展示が、なぜ日本ではすんなりと展示できないのか?本物の展示にかける人々が直面した知られざる苦労から、「春画」を世間から隠そうとする日本社会の忖度構造が浮かび上がります。
予告編が公開されていますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
なお、本作品は、「春画」のオリジナリティと、収集・保存・研究にかけてきた方たちの意図を尊重するため「春画」にぼかしやトリミングをかけることなく紹介するそうで、18歳未満の方は入場禁止となります。
映画「春画と日本人」は9月28日(土)からポレポレ東中野にて公開中。順次全国公開を予定しています。