春画というものをご存知だろうか?江戸時代に流行していた性風俗のシーンを描いた絵画(浮世絵)の事で、現代で俗に言うポルノ系。
春画はアートとして見るべきか?それともポルノ作品として扱うべきかが議論されることがよくありますが、今回紹介するニュースはまさにそんな春画論にドンピシャの話題。
ロンドンの大英博物館が10月3日から開催している春画展。その展示会が日本の美術館でも巡回展として行われる予定なのですが、どの美術館も春画を扱う展示会ということで許可がなかなかおりないのだそうです。
ロンドンの大英博物館で三日から、男女の性愛を描いた日本の春画の大規模な展示会が始まる。巡回展が日本でも企画されているが、博物館、美術館からは軒並み断られ、開催が危ぶまれている。
東京新聞:大英博物館で春画展 巡回、日本では拒否:国際(TOKYO Web)
ロンドンの大英博物館で開催中の春画展では16歳未満は保護者同伴という制限が設けられていて、これは異例なんだそうです。
春画はアートか否かという部分は人によって見解が大きく変わってきそうな話題ですが、まぁなんというかすっごい描写がリアルですからね、春画って。国内の美術館が慎重になるのもしかたないのかなという気もします。
日本でもし開催される事になったら20歳未満は入場禁止になったりするのでしょうかね?可能性は無くもない気はします。
こちらの記事では法的な観点から春画はわいせつか?という部分が語られています。
江戸時代当時はもちろん風俗的なものとして作られたのでしょうから、アートの観点から楽しむ人はまず少なかったのは明らかですが、時代の流れと共に庶民の文化が伝統芸術/アートとなることはよくあることです。
歌舞伎や着物は一般的な捉え方でみると現代では伝統文化となり、庶民から少し距離をおかれるものになってしまっている感がありますが、春画はどのような道をあゆむことになるのでしょうか。
ただひとつ言えることは、ひとつの場所に集められた有名絵師のたくさんの春画、私はかなり見たい!見たくてしょうがないw