張り子…竹や木の枠、粘土などで作った型に紙を貼付ける造形技法。日本には室町時代に中国から伝来したと言われています。
全国各地の民芸品として、張り子の技法を使用したおみやげを持っている人も少なくないと思います。赤べこなんかはとても有名ですね。
その張り子の新たな可能性を感じ取ることができる、張り子作家 荒井 良さんの作品がとってもステキなので紹介します。
荒井 良さんは東京都出身の張り子人形作家。1989年に「工房もんも」を設立し、京極夏彦著作の文庫判カバーや妖怪張り子などを手がけていることでも有名です。
民芸品としての「張り子」とはまた違った芸術性を感じる作品がとても特徴的です。細かい色使いやディテールのこだわりが見て取れますね。
なんでしょう、このサンショウウオのリアルなのっぺり感。これ、張り子なんですよ。
なんでこんなにもリアルなんでしょう。そこに何かが宿っているかのような空気感がビシビシ伝わってきます。妖怪の作品が得意というだけあって、女性の妖艶な姿はまさか紙で出来ているとは到底思えません。
伝統技術が荒井良さんの作品のような独自なアートへと昇華するのはまさにJapaaan。これからも注目していきたいと思います。
荒井良さん、公式ブログはこちら。
慢性張り子症