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シカト、ピカイチ…意外に多い?「花札」から生まれた日本語たちを紹介
最近その絵柄のきれいさからか、外国人にも人気のあるカードゲーム「花札」。「子どもの頃に熱中した」という方も多いのでは?かくいう筆者も、子どもの頃、兄が花札のコンピュータ・ゲームで遊んでいるのを見て育った世代です。
さて、この花札、もともとは賭け事のとして遊ばれていたものでした。現在ある日本語のなかには、この花札が由来する言葉も多くあります。
今回は、そんな花札由来の言葉をいくつか集めてみました。
シカト
誰かを無視するときに使われる言葉の「シカト」。若者が使っている言葉のイメージがありますが、じつは花札の絵柄を由来とする昔からある言葉なんです。
「シカト」は、漢字で「鹿十」と書きます。10月札の「紅葉に鹿」の「鹿」が横を向いていることから、物事に対してそっぽを向いたり無視することを「シカト」と言うようになったそうです。
かつては「しかとう」といっていたものが、いつの間にか一文字省略されて「シカト」になっていったそうです。
ピカ一(ピカイチ)
物事の中で抜きんでて優れた様子をあらわす「ピカ一」。この言葉も花札賭博に由来しています。
花札の中には「光り物」と呼ばれる20点の札が5枚あります。花札賭博にはいろいろなルールがありますが、そのうちのひとつには、配られた7枚の札の中に光り物が1枚だけあり、残り6枚がカスのときに、「ピカイチ」という役になります。
このことから、大勢がいるなかの一つだけ傑出したもののことをピカイチと呼ぶようになりました。
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