戦前からフランスを中心に活躍した日本人画家「藤田 嗣治(ふじた つぐはる)」。「乳白色の肌」と称された裸婦像が西洋画壇で絶賛、猫と女をテーマとした絵画を得意としていました。
2018(平成30)年で藤田嗣治の没後50年を迎え、さまざまな展覧会が開催されれていましたが、1月19日から東京富士美術館で、藤田 嗣治の挿絵を中心に紹介する展覧会「藤田嗣治 本のしごと その美しき本と愛しい挿絵たち」が開催されています。
この写真カッコいい♡
フランスで画家としての地位を確立した藤田は、絵画だけでなく挿絵本の仕事にも積極的に取り組んでいました。19世紀後半から20世紀にかけて、希少性の高い挿絵本は愛書家たちの収集対象となっていたそうで、藤田がパリに渡った当時のヨーロッパは挿絵本の興隆の時代でした。
1919年に藤田は初めての挿絵本『詩数篇』を手がけ、1920年代には30冊以上もの挿絵本がフランスで出版されたそうです。
本展では戦前のフランスで発行された藤田の挿絵本、1930年代から40年代の日本での出版に関わる仕事、1950(昭和25)年フランスに移住した後の大型豪華本の挿絵などの「本のしごと」を中心に紹介。
その他、絵画や版画といった「絵のしごと」、さらには藤田が友人に送ったハガキや絵手紙、手作りのおもちゃ、陶芸作品なども同時に展示し、藤田の幅広い制作活動も紹介されます。
展覧会「藤田嗣治 本のしごと その美しき本と愛しい挿絵たち」は2019年1月19日(土) ~ 3月24日(日)の期間、東京都八王子市の東京富士美術館で開催されます。
藤田嗣治 本のしごと その美しき本と愛しい挿絵たち
- 期間:2019年1月19日 (土) ~ 3月24日 (日)
- 休館日:月曜日(祝日の場合は開館。翌日火曜日が振替休館)
- 開館時間:10:00~17:00(16:30受付終了)
- 会場:東京富士美術館:本館・企画展示室1〜4