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江戸時代の遊郭では男性と初めて床入りする前に「水揚げ」という儀式があった

江戸時代の遊郭では男性と初めて床入りする前に「水揚げ」という儀式があった

江戸時代、7~8歳で吉原などの遊郭の遊女屋に売られた禿(かむろ)は、花魁の食事・煙草や茶の運搬などの雑用をこなしながら、吉原のしきたりや仕事を学びます。寝床に茶を運んだら、遊女と客が行為真っ最中…なんてこともしょっちゅう。しかも女が上位だったり背後位だったりと、刺激的なシーンも多数。性に対しての興味も、自然と増していったのでしょう。

とはいえ、やはり年齢的には子どもなので、遅い時間になると眠くなってきて居眠りしてしまうことも。花魁が間夫と浮気していたら見世の者に告げ口するのも、禿の大事な仕事の一つでした。そして手習いをしながら、読み書きも覚えます。

15歳前後で新造に

いよいよ15歳前後で新造になり、客を取るようになります。禿が新造になるときは、お披露目の行事「新造出し」があります。この行事の詳細は、姉女郎(花魁)と楼主によって決められます。

約10日前におはぐろでつけ初めし、赤飯などをお世話になっている茶屋や船宿に贈るのが習慣でした。このときにかかる費用は、姉女郎がすべて負担しなければいけません。そして姉女郎は、そのお金を客に出してもらっていたようで…。

2ページ目 男性客との初めての床入り前の儀式「水揚げ」

 

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