VRで尾形光琳の「風神雷神図屛風」を体験する斬新なアート鑑賞のカタチ「風神雷神図のウラ」上演!

Japaaan編集部

7月に開催された展覧会「縄文-1万年の美の鼓動」に合わせて公開されたVR作品「DOGU 美のはじまり」や、江戸城最後の天守の姿をVR作品で公開した「江戸城の天守」など、VR(バーチャル・リアリティ)技術によってアートや歴史的文化財の新しい体験を提供してきた東京国立博物館と凸版印刷。

2019年の新年早々にまたまた面白そうな作品が上演されます。2019年1月2日(水)から上演されるのが、VR作品「風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-」です。

「風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-」は尾形光琳筆の重要文化財「風神雷神図屛風」と、その裏に描かれた酒井抱一筆の重要文化財「夏秋草図屛風」のオモテとウラの関係性に隠された秘密を探る作品で、2018年に初上演され、その映像の美しさやリアリティが高評価を得た作品。

風神雷神は様々な絵師が描いてきたモチーフですが、尾形光琳の「風神雷神図屛風」は風神雷神図の代名詞とも言える作品。この作品には裏面があり、そこには江戸時代後期の絵師、酒井抱一の晩年の最高傑作「夏秋草図屛風」が描かれています。

1974年から作品保護の観点で表裏を分けて保管されている屛風ですが、本VR作品によって表裏一体の往時の姿が再現されます。また、表面に描かれた「風神雷神図屛風」と裏面に描かれた「夏秋草図屛風」を透かすことで表裏の絵の関係を探るという、まさにVRだからこその体験ができるんです。

映像は高精細デジタルアーカイブを実施したことで屛風を拡大し鑑賞することが可能に。また、光の変化に応じた屛風の見え方をも表現しているそうです。

これまでの美術館、博物館の鑑賞方法では成し得なかった体験を重要文化財「風神雷神図屛風」で味わってみてはいかがでしょうか?上演終了後はスクリーンに映し出されたVR作品をバックに写真撮影ができるそうです!

VR作品「風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-」は2019年1月2日(水)から3月24日(日)の期間、東京国立博物館東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で上演されます。

 

TNM & TOPPAN ミュージアムシアター

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