これは体験してみたい!鎌倉の新たな歴史スポット「幻の永福寺」がVRで9月15日から常設公開

かつて、頼朝公が奥州合戦の戦没者を供養……というより滅亡した藤原一族の怨霊を鎮めるため文治五1189年に着工、建久三1192年に完成した鎌倉の永福寺(ようふくじ)

鎌倉幕府の迎賓館的な役目を持ち、鶴岡八幡宮や勝長寿院と並ぶ「鎌倉三大寺社」の一角として栄えましたが、室町時代の応永十二1405年に焼失して以来、今日まで再建されていません。

焼失から600年以上の歳月が流れ、現在では国の史跡に指定され、その遺構(基礎、苑池)のみ整備・公開されていますが、かつて「二階堂」とも呼ばれた(この辺りの地名の由来になった)立派な伽藍(がらん。お寺の建物)を、是非とも一度は拝みたいもの。

そんな衆生(みんな)の願い?を叶えるべく、鎌倉歴史文化交流館(鎌倉市扇ガ谷)では、平成30年9月15日より永福寺のVR(バーチャル・リアリティ。仮想現実)体験型デジタルコンテンツが常設公開。

同コンテンツは鎌倉市と湘南工科大学との共同事業(平成二十二2010年)によって開発され、復元図を元に再現された永福寺の境内(二階堂と両翼の阿弥陀堂&薬師堂、そして浄土式庭園)を最長5分30秒にわたる仮想現実として体験・鑑賞できるようになっています。

また、かつて鎌倉幕府の三代将軍・源実朝公が花見や歌会を楽しんだ故事にならった趣向も凝らされ、まるで鎌倉時代にタイムスリップしたようなひとときが味わえそうです。

鎌倉の歴史観光にまた一つ新しい目玉スポットが増えて喜ばしい限りですが、この鎌倉歴史文化交流館、日曜・祝日は休館となっているため、くれぐれもご注意願います。

また、現地は住宅街であり、静かに過ごしたい方も多くいらっしゃるので(当館が日・祝に開館しない理由の一つでもあります)、ご見学・ご移動に際しましては、なるべくお静かに願います。

参考:
鎌倉市/鎌倉歴史文化交流館
幻の永福寺をVRで 歴史文化交流館で15日から常設公開

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