戦禍くぐりぬけた優品集う!琉球紅型や琉球絵画など琉球の美術が一堂に集結する展覧会「琉球 美の宝庫」

増田 吉孝

サントリー美術館で7月18日から面白そうな展覧会がスタートしました。紹介するのは、鮮やかな紅型に代表される染織や、中国・日本から刺激を受けて描かれた琉球絵画、そして螺鈿・沈金・箔絵などの技法を使ったきらびやかな漆芸など”琉球王国の美”にスポットを当てた展覧会「琉球 美の宝庫」です。

夏休みに沖縄旅行を計画している方もいるかと思いますが、沖縄はかつては琉球と称され、独自の文化とともに琉球王国独特の美意識も生まれました。琉球王国は15世紀に統一王朝が成立し、400年以上にわたって反映しました。

本展でも紹介される琉球絵画は、これまで東京ではまとまって公開されることがなかったそうで、都内でデザインに携わる人にとっては貴重なインプットの場になりそうですね。

また、首里王府の染織や漆器のデザインには絵師が関わっていたとされており、染織・絵画・漆芸を特集することで琉球の美術を総合的にとらえ、”琉球の美”の実像に迫れる内容になっているとのこと。

第二次世界大戦の戦禍をくぐりぬけ現在に守り伝えられた優品が一堂に集結する、とっても貴重な機会です。

Japaaan読者の方々の中には普段から着物に親しんでいる方が多いと思いますが、本展には「琉球の染織」の特集が展示第1章に組まれていますので、着物ファンには見どころポイントかと思います。琉球といえばやはり「紅型」。美しい色彩感覚を間近でぜひ確かめてみてください。

琉球 美の宝庫

 
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