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摂関政治と院政期に現れた「幼すぎる天皇たち」まとめ

摂関政治と院政期に現れた「幼すぎる天皇たち」まとめ

摂関政治と院政期に現れた「幼い天皇」

古代の天皇には、年齢・政治能力・経験などをはじめとする「即位の条件」がありました。これらを満たしていないと、身分・立場的には適任であっても天皇にはなれませんでしたし、反対に満たしていれば女性でも即位することができました。

ところが平安時代に入り摂関政治の時代になると、幼い天皇を即位させ、その生母の父(天皇の外戚)が実質上の政治を行うという例が増加します。そして院政期になると、天皇の外戚に代わり前の天皇(上皇)がその役割を果たすようになりました。

今回は、そんな時代に最も幼くして即位した天皇3人をご紹介します。

第3位・四条天皇(第87代)

四条天皇は、後堀川天皇の第1皇子として寛喜3(1231)年2月12日に誕生しました。
その年のうちに皇太子に立てられ、翌年にはわずか満1歳7ヶ月で天皇に即位しています。

しかし在位中の仁治3(1242)年に、宮中での転倒事故が原因で突然崩御されました。10歳でした。

四条天皇は崩御の前年に女御(皇后・中宮に次ぐ妃)を迎えていましたが、まだお互い子供だったために皇子はいませんでした。

四条天皇に男子の兄弟はなく、父である後堀川上皇の兄弟も既に出家していたため、ここで後継者問題が起こり、最終的に皇統が後鳥羽上皇の系統に移る事態となりました。

2ページ目 第2位・安徳天皇(第81代)

 

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