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髪を洗う日も陰陽師の占いだのみ?平安時代のシャンプー事情

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貴族の女性の髪は長ければ長いほど美しい

平安時代の貴族の女性というと、十二単に足元まで伸びた長い黒髪をイメージしますよね。当時、とくに貴族の女性は長髪こそが美の象徴でした。高貴な女性は顔を扇で隠して人目にさらすことはしなかったので、自然美しさの基準というと垣間見える髪の美しさです。

「源氏物語」では、実は不細工であったことで知られる末摘花(すえつむはな)の髪が9尺(2m70cm程度)で、まさに「丈に余れる長さ」の髪でした。同じく「源氏物語」宇治十帖に登場する浮舟は6尺(1m80cm程度)で、末摘花に比べると短く感じますが、女性の髪の長さでいうとこれでもやはり身長より長いですよね。

2ページ目 洗髪は吉日を選んで

 

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