2018年の三越のお中元に、とっても素敵な限定ギフト化粧箱「アートボックスコレクション」が登場です!
近代日本のグラフィックデザイナー「杉浦 非水(すぎうら ひすい)」。1908年に三越呉服店にデザイナーとして働き、後に同店の図案主任を務めることになります。そして1914年(大正3年)に非水が手がけた三越呉服店の「春の新柄陳列会」ポスターデザインは、その後の日本のデザイン史に大きな影響を与えることになります。
その名作『三越呉服店「春の新柄陳列会」』ポスターデザインがこちら。
もう美しいのひとこと!
ヨーロッパを中心に盛り上がったアール・ヌーヴォーやアール・デコのテイストをふんだんに取り入れた、大正3年としては非常にモダンなデザインですよね!秀でた色彩感覚は他のデザイナーと一線を画すものがあったことでしょう。
このポスターデザインに奥深さを与えているのは、女性の着物、帯、半襟、そして椅子、看板、クッションなどあらゆるところに描かれた模様。これらの意匠を見ているだけでご飯三杯はいけちゃいます。
そして2018年、三越のお中元でこの名作の中に描かれた象徴的な意匠が、パッケージ(化粧箱)デザインとして蘇るのです!デザインのパッケージは、5店のギフトとして提供されることになります。
パッケージとして採用される意匠はこちらの5箇所。
本髙砂屋
アール・ヌーボーの代表的モチーフで非水も好んだチューリップの部分です。
甚助
ウィーン分離派(セセッション)の影響が見られる波と花葉の模様。後ろの椅子の部分です。
志ま秀
女性が腰掛けるクッションに描かれた花や葉の曲線がアール・ヌーボーを象徴。
森八
看板横の連続した植物モチーフ。配色の妙は非水ならでは。
ロイスダール&彩果の宝石
当時三越で大ヒットしていた半襟の愛らしい花柄を。帯の植物柄も大胆に採用。
大正ロマンや昭和モダンなどのテイストが好きな人はコンプリートしたくなっちゃうような試みですね。お中元ギフトだけど、もうこの際いつも頑張る自分に贈っちゃいましょう!