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古代日本の亀仙人?若い美女の足に煩悩が発動し俗人に戻ってしまった「久米の仙人」

古代日本の亀仙人?若い美女の足に煩悩が発動し俗人に戻ってしまった「久米の仙人」

人気漫画『ドラゴンボール』に登場する孫悟空のお師匠さん(西遊記の三蔵法師ではないですよ)に、亀仙人と言う人物がいます。この亀仙人は優秀な武道家でありながらも女好きで、Hな本や番組に見入る、美女に戯れるなど困ったお爺ちゃんとして有名ですね。

実は、古代日本の伝承にはこの亀仙人そっくりな人物が登場します。それが、本項の主人公・久米の仙人です。

仙人の大失敗、その理由は…何と美女のサービスカットだった

伝承によると、久米の仙人は天平年間(729年~49年)の人で、今の奈良県に当たる大和国吉野郡にある竜門寺と言う所で修行に励んでいたと言います。安曇と言う仲間が空飛ぶ術を完成させたのを見た久米も発奮し、ようやく雲に乗る魔法を体得した…のですが、大失敗をやらかしてしまいました。

吉野川(もしくは久米川)で洗濯している若い美女の、白いふくらはぎが久米の視界に入り、それに心を動かされたのです。そうした煩悩は修行の妨げであり、久米は神通力を失ってしまいました…女絡みの失敗、好色が原因で雲に乗れなくなるなど、亀仙人そっくりですね。このエピソードは兼好法師の『徒然草』など文学作品に散見し、主に色欲を諌める教訓として知られています。

2ページ目 リア充だって悪くない♪久米は気ままな俗人ライフを楽しむ

 

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