江戸〜現代、時代を超えて愛されるガールズにフォーカス「LADY GO! AIKO×江戸ガールズコレクション」

増田 吉孝

江戸時代と現代をアートでつなぐとても素敵な展覧会が開催されています!

東海道広重美術館で開催されているのは、世界的に活躍するストリートアーティストのAIKOさんと、江戸時代の浮世絵の一派「歌川派」の作品にフィーチャーした展覧会「LADY GO! AIKO×江戸ガールズコレクション」です。

展覧会の名称からしてかなり惹かれるものがある本展では、AIKOさんの作品と、広重、三代豊国、国芳の歌川派の作品が展示されます。

4月3日(火)〜4月30日(月)の期間で開催されていた「江戸ガールズコレクションPart1:東海道ガールズ」では、東海道を旅する様子、各宿場の名物・風俗等を女性の姿で描いた作品が展示されましたが、現在開催中の「江戸ガールズコレクションPart2:歌舞伎ヒロインズ」では、東海道の宿場にゆかりのある歌舞伎の演目や、語り継がれている伝説などから描かれたヒロインたちが紹介されています。

現代の「キャラクター」イメージのように江戸の人々から愛されてきた女性たち。切なく、妖しく、そして美しく物語を彩るヒロインたちを演じる役者の姿をとおして、当時のガールズたちの世界を感じ取れるかと思います。

このように歌川派の絵師たちの作品は、主に女性にフィーチャーした浮世絵が展示されることになっており、浮世絵の中のガールズファッションに注目しながら観覧すると面白い発見があるかもしれません。

AIKOさんの作品は、日本初公開となるAIKOの巨大壁画「がしゃどくろと人魚の物語」や、浮世絵版画の技法で制作された「亜米利加ノ夢」などが展示されます。「がしゃどくろと人魚の物語」は国芳の浮世絵からインスピレーションを得た作品となっており、国芳の人気作「相馬の古内裏」を彷彿とさせる髑髏の姿もインパクト大。

江戸から現代まで時代を超えて愛される「ガールズ」たちの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか?

LADY GO! AIKO×江戸ガールズコレクション

 

静岡市東海道広重美術館

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